
遠藤商会は、水産業が盛んである石巻の地の利を活かして「食品」を軸に多岐にわたる事業を展開する企業。
拠点を沿岸エリアの石巻に置いていることもあり、水産物の加工食品、冷凍食品、総菜などを主な事業とし、地域の食品産業の物流を担う業務用食材の専門商社として成長してきています。
戦後に創業した同社ですが、先代は20歳で事業を継承。その後、高度経済成長期を経て事業を拡大しながら順調に成長してきました。
2011年には東日本大震災に見舞われ大きな被害を受けたものの、社員や地域の総力により、およそ9年の時を経て、震災前の規模まで回復してきています。
創業期には水産物の流通に必要な加工用の資材や器材、衛生資材、工業薬品などの事業を幅広く手掛け、加工食品が市場に出始める時期に食品添加物や香料などに取り組み、水産業を支えてきました。
近年では、食品まわりだけではなく加工工場に必要な空気清浄機などの機材なども取り扱い、取引先の工場環境の改善もサポートしています。
また、食品添加物や調味料の製造・開発に加え、お客様の商品開発と技術支援体制を強化するため、開発支援拠点「テクニカルサービスセンター」を開設。常に、新しい技術をよりスピーディに現場に取り入れ、対応していくことを実現してきました。
代表取締役社長の遠藤利夫さんにお話しを聞きました。

初代が石巻にて菓子材料卸として創業し、二代目のときに、現在の食品加工業を本格化しました。
その後、気仙沼、盛岡、福岡・久留米と、業務エリアを拡大してきました。
市況の変化や災害などの影響もあり、業務内容は少しずつ変化してきましたが、社員で一丸となり乗り越えてきました。
私自身も遠藤商会に入社してから、管理、経理、いろいろな経験を積んできました。
社員のチームワークや役割の強さを、代表としてだけではなく、会社のメンバーのひとりとして実感しています。
当社の社員の強みは、顧客の課題解決につながる提案ができるスキルと、多様な時代に対応していくバイタリティです。
代表の私が特に指示を出さなくても、自ら動いていくことができる頼もしい営業担当も多数いて、大変心強いです。
営業という職種は、「モノを売ること」というイメージが強いですが、わが社では、“提案力”を強みとしてお客様の課題に寄り添うことを心がけています。
まずは、どんな課題があるのかをヒアリングし、その課題に対して、営業の担当者がひとりで抱え込まず、技術や製造ラインの担当者と連携し、サポートしていくことにしています。
冒頭で話した通り、チームワークが強みの会社です。
一連の流れを社員一人ひとりが考えて実践していく雰囲気をつくっていくことに注力しています。
市況の変化に対応しながら、バランスよく成長していきたいと考えています。
今の世の中で、感覚が偏らないように、社員の声を反映しながら事業を成長させていくことを目指しています。
結果として事業が成長することができたら、社員にバランスよく還元していきたいと思っています。
中途採用者も多く活躍している環境です。
技術経験者はもちろん、食品・流通に興味のある方にはぜひチャレンジしていただきたいですね。
今回の取材には、東北エリアの学生が同席し、学生の視点でどのように感じたか、感想を教えてくれました。
同席した学生:小関和也(東北福祉大学4年 山形県出身)
お話しを聞かせてもらった、東北福祉大学4年の小関和也です。

大学では総合福祉学部で社会福祉を中心に学んできました。現在はコワーキングスペースと新卒キャリア支援団体でインターンシップ中。「多様なキャリア」について興味を持ち、考えを深めています。大学卒業後はIT業界に進み、営業職として働く予定です。
私が遠藤商会 遠藤社長への取材で気づいたことは3つあります。
まず1つ目は、お客様の要望をきちんと把握し、それを実現できる環境があることです。
お客様から「頼めば望んだ形になる」と言われるほど得意先との信頼関係を構築されており、それこそが会社の強みだと感じました。
そして2つ目は、「仕事を任せられるような人材」を育成する制度作りについてです。
会社の支援制度を活用し、社員が資格取得に自発的に取り組み、成長できる環境が結果的に会社の成長に繋がるというお話がありました。
そのお話から当事者意識を持った社員の育成が、会社の成長につながるということに気づきました。
最後に、「責任のない仕事はなく、すべての仕事に責任がある」という言葉が強く響きました。このお話からは組織の中で各人が自分の持っている仕事に誇りを持たせる環境が社員の自発性を生んでいると感じました。
これらのことから私たち学生も、今後就活をしていく際には、自発性をもてる仕事を見つけることが重要だと感じました。